2025年11月27日
金沢市出身のピアニスト宮谷理香さんがプロデュースする能登復興応援チャリティガラコンサート「こころを耕す」(一般財団法人石川県芸術文化協会特別協力、北國新聞社後援)は11月27日、北國新聞赤羽ホールで開かれました。石川の音楽界をけん引するアーティスト13人がハーモニーを響かせ、地震や豪雨から立ち上がろうとする人たちの心を潤しました。
ヴェルディの「アイーダ行進曲」で幕を開けたコンサートは、石川ゆかりのアーティストがふるさと愛を胸に希望の調べを紡ぎ、宮谷さんの優しく、時に力強いピアノには、トランペットやトロンボーン、チューバの華麗な音色が重なり、聴衆を優美な世界にいざないました。
金大教授のバリトン安藤常光さんが歌う「いのちの歌」に涙を浮かべる聴衆もいました。今年の北國芸術賞を受けたソプラノ直江学美さん(金沢市出身)が情感たっぷりに能登のわらべ歌を披露し、昨年、同賞を受けたソプラノ石川公美さん(同)は客席を歩きながら伸びやかな歌声で会場に一体感をもたらしました。
宮谷さんは、昨年元日の地震後に「能登の音楽文化復興を応援する会」を設立し、穴水や珠洲、七尾を訪問して子どもたちに音楽で笑顔を届けてきました。ステージでは「心を寄せる形を模索しながら、前に進んでいきたい」と力を込め、ソロ演奏でショパンの「ノクターン遺作」を奏でました。
約20曲が披露され、フィナーレは出演者全員によるヴェルディの「乾杯の歌」でステージを華やかに彩り、アンコールでは「ふるさと」を聴衆も口ずさみました。
2005~13年に宮谷さんが県内の小中学校など100校で展開した演奏会「こころを耕す」で活動したメンバーらが出演しました。パンフレットでは、今回の参加がかなわなかったメンバー9人からの、被災者への応援メッセージを紹介。世界的サクソフォン奏者の須川展也さんは「これからも皆様と音楽でつながり、応援を送り続けさせてください」と寄せました。
収益は義援金として、北國新聞社を通じて県に寄付されます。
この日出演したのは次の皆さん。
宮谷理香(ピアノ)竹多倫子(ソプラノ)石川公美(同)直江学美(同)安藤常光(バリトン)熊田祥子(ソプラノ)仲谷響子(メゾ・ソプラノ)池下知子(トランペット)照喜名有希子(トロンボーン)田中優幸(チューバ)沢野茜(フルート)坂口昌優(バイオリン)根来かなう(同)

