いしかわ芸術新時代「継承~ツナグ~」(一般財団法人石川県芸術文化協会主催、北國新聞社など共催)は3月1日、金沢市の北國新聞赤羽ホールで開かれ、洋舞や邦楽など石川の和洋の文化が融合する舞台が繰り広げられました。国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)の閉会式で披露された「継承」の舞台が再演され、観衆に再び感動を届けました。
切り絵作家早川鉄兵さんの作品がスクリーンに映し出され、能楽師渡邊荀之助さんによるナレーションと「猩々(しょうじょう)」の謡に合わせて、宝生流能楽の渡邊さくらさんが舞を披露。中村香耶さん、赤尾有莉さんの洋舞も加わり、「継承は人生の役目」とするメッセージを伝えました。
「箏曲三景」では箏の北村雅恋さん、浜上琴羽さん、十七絃の森明里さんが「万歳」など古典から現代までの3曲を届け、中村さんのダンスが彩りを加えた。「フラ四景」ではナ・レイ・プアラニ・フラスタジオのダンサーがハワイの創世神話「クムリポ」など優美な踊りで魅了しました。
最後は神奈川県鎌倉市のダンサーOBAさんと、尺八の川崎貴久さんによる「魂振(たまふり)・アメニモマケズ」が演じられました。神社で初演した演目で、宮沢賢治が遺した言葉の朗読を織り込んだ独特の世界が観衆を引き込みました。フィナーレは石川の文化の担い手も登壇し、魅力を発信しました。
いしかわ芸術新時代 「継承 ~ツナグ~」
